行政書士試験本番で使える!テクニック&時間配分

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行政書士試験本番で使えるテクニック・時間配分

行政書士試験は時間との勝負

行政書士試験の試験時間は3時間です。

そして、行政書士試験はほとんどの受験生がこの3時間をギリギリまで使い切ることになる、時間的な余裕の無い試験です。

したがって、いかに素早く問題を解くかや、 うまく時間配分を行うかが合否に直結する重要な要素のひとつとなります。

この記事では、本番で1点でも多く得点するためのテクニックをお伝えしていきます。

試験開始前にもやれることはある

行政書士試験の開始時間は13時ですが、試験問題とマークシートは12時半から配布されます。

その後、試験についての説明が10分~15分ほどありますが、その後の試験開始までの15分~20分ほどは待機時間となります。

多くの受験生は、この時間を何もせずに過ごしますが、ここでもやれることはあります。

まず、問題冊子の表紙の注意事項1の部分に問題ページ数が書かれていますので、例年の問題数と比較してのページ数の増減を確認しましょう。

新試験制度では概ね「51ページ」が平均的なページ数なので、それよりも多ければ問題が長文傾向であることを意味し、時間配分の修正が必要かどうかの目安となります。

次に、解答用のマークシートの裏面をチェックして、記述式用の記入欄をチェックしましょう。

そこには、マス目だけではなく、解答に附属する文章が書かれている場合があります。
(平成20年度例→なぜならば、民法の規定によれば、指名債権の譲渡は)

書かれている場合は、問題の論点が連想できる内容ですから、そこから思い浮かぶ単語などをいくつか頭の中でリストアップしておけば、良いウォーミングアップになるでしょう。

いずれもささいなことですが、試験開始前に少しでも他の受験生に先んじるとこは、精神的な余裕につながります。

問題を解く順番はどうするべきか

問題を解く順番は、何も考えなければ問1から順番に解いていくことになりますが、この方法はおすすめできません。

この方法の最大のデメリットは、記述式問題と文章理解問題の解答が後半になってしまうことです。

この2つの問題は、所用時間の影響を受けやすく、また合否を分ける重要な問題であることから前半に終わらせておきたいところです。

また、24点の足切りがある一般知識等全体も後回しにしてしまうと、時間不足でアウトとなってしまう可能性もあります。

したがって、おすすめの解答順は

①一般知識等(その中でも文章理解問題を最初に解く)
②記述式
③多肢選択式
④法令等の択一式

となります。

多肢選択式が、法令等の択一式よりも先にくるのは、択一式は間違えれば0点であるのに対し、多肢選択式は、全体が間違っていても部分点がつく可能性があるからです。

まずは、得点を取りやすいところから解くのが行政書士試験に限らず筆記試験の鉄則です。

なお、問題を解く順番の変更については、本番で急に変更すると混乱する可能性が高いため、模試等で練習をしておいてから実行するべきでしょう。

【試験中の時間配分の例】

①一般知識等 37分

文章理解 15分(5分×3問)
政治経済社会 14分(2分×7問)
個人情報保護・情報通信 8分(2分×4問)

②記述式 21分(7分×3問)

③多肢選択式 15分(5分×3問)

④法令択一式 97分

基礎法学 5分(2分強×2問)
憲法 14分(3分弱×5問)
行政法 42分(2分強×19問)
民法 25分(3分弱×9問)
商法・会社法 11分(2分強×5問)

⑤見直し 10分

マークシートへの転記方法

マークシートの塗り方には、

①1問ごとに塗る
②ある程度まとめて塗る
③最後にまとめて塗る

の3種類があります。

いずれの方法にもメリットデメリットがありますが、事前にひとつの方法に決めて練習しておくは必要です。

①1問ごとに塗る

【メリット】

・時間配分に失敗したときのリスクが少ない
・事前に練習する必要があまり無い

【デメリット】

・時間ロスが大きい
・比較的転記ミスが起き易い

②ある程度まとめて塗る

【メリット】

・1問ごとに転記する方法に比べれば時間ロスが少ない
・転記ミスが起きにくい

【デメリット】

・事前にある程度の練習が必要
・時間配分に失敗したとき、一定範囲が転記できなくなるリスクがある

この方法を取る場合には、問題数で区切る、問題分野で区切るなど、事前にルールを決めておかないと、本番で混乱してむしろ時間のロスとなるため、必ずルールを決めておきましょう。

③最後にまとめて塗る

【メリット】

・時間ロスが一番少ない
・マークシートの作業が無いため問題を解くことに集中できる

【デメリット】

・時間配分に失敗したときに転記できなくなるリスクが一番大きい
・事前に練習が必要

実際には、③の方法はリスクが大きくかなり試験慣れしている方でないと、逆に精神的なプレッシャーが大きくなりがちなので、②の方法、もしくは②と①の方法を併用する方が多数派です。

正しいものを選ぶのか、誤りを選ぶのか

行政書士試験では、問題によって「正しいもの」「妥当であるもの」を選ぶ場合と、「誤っているもの」「妥当でないもの」を選ぶ場合に分かれます。

これが中々曲者で本試験ではしばしば正しいものを選ぶべきなのに誤っているものを選ぶ問題と混同する等のケアレスミスが起きます。

そのようなことを防ぐために、問題文の「正しいもの」、「誤っているもの」などの部分に
ラインを引いたり、線で囲んだりしてから選択肢を読むようにしましょう。

【例】

次の文章は、裁判員制度に関する最高裁判所判決の一節(一部を省略)である。
空欄[ ア ]~[ エ ]に当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。
(平成28年問1)

次の文章は、最高裁判所判決の一節である。これを読んで空欄[ ア ]~[ ウ ]に正しい語を入れ、その上で、[ ア ]~[ ウ ]を含む文章として正しいものを、選びなさい。
(平成28年問3)

立法に関する次の記述のうち、必ずしも憲法上明文では規定されていないものはどれか。
(平成28年問5)

民法では簡易図が効果的

民法の問題では、問題文にAさん、Bさんなど複数の人物が出てくることが多くあります。

何回も問題文を見直したり、人間関係で混乱しないためには、その人間関係の簡易図を描くことが効果的です。

【例】

Aが所有する土地をB に売却し、その後Bはその土地をCに売却した。

Aは自己の所有する建物をB に売却し、移転登記前にさらにCに売却した。

本試験のようなプレッシャーがかかる場面では、普段なら頭だけで理解できるような簡単な関係でも混乱してしまうことがあります。

時間もかからずに効果的な方法なので、是非取り入れてみてください。

行政書士試験本番で使えるテクニック・時間配分まとめ

ここまで見てきたように、行政書士試験のような時間に余裕の無い試験では、ちょっとしたコツやテクニックが合否を分けることもあります。

ここで紹介した技を駆使して、本番では自分の実力を十分に発揮し、合格を勝ち取って下さいね!